ジャリッコに依る工場排水処理
(株)マサキ設備 正木社長

ジャリッコとは
◎固形有機物分解システム
* ジャリッコとは 2~3cmの砕石を樹脂で接着した10cmの球体をジャリッコと呼ぶ。
* 固形有機物の分解 ジャリッコ内の嫌気状態で固形有機物は液状化し、溶解性有機物となる。
* 溶解性有機物の分解 槽内を均一の場にしないことで、溶解性有機物を好気、嫌気のバクテリアによりガスと水にする。
ジャリッコの仕様
大きさ: 10cm
空隙率: 60%以上
圧縮強度: 200kg/f以上
ジャリッコの充填
1m3あたり約1400個(=約1t)のジャリッコを充填する。
(通水:横流)
特性
1、 汚泥はすべて分解され発生しません、したがって汚泥処分の費用は不要です。 ゼロミッションの達成に寄与します。
2、 油分(グリース)を分離して清掃処分する必要がありません。 グリースストラップ不要。
3、 専任技術者は不用です。概ねメンテナンスフリーです。
4、 薬品投入は致しません。不用です。
5、 バクテリアの投入は致しません。不用です。
6、 したがって維持費は非常に安くなります。
7、 新設時の建設費用は活性汚泥方式に比較して割安です。
固形有機物の分解
ジャリッコ内で固形有機物は液状化し、溶解性有機物となる。
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水はジャリッコ間を流通し、流離によりジャリッコ内に固形有機物が集積する。
1. 流離により固形有機物の取り込みが始まる。(ジャリッコ内は好気条件)
2. ジャリッコ内部は次第に嫌気となり、固形有機物が液状化する。
3. 液状化した有機物(汚泥)が流出し、空洞が生まれる。
溶解性有機物の分解
槽内を均一の場にしないことで、溶解性有機物を好気、嫌気、バクテリアよりガス。
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● 好気性菌・通気性菌の一部は嫌気部で、通気性菌の一部・嫌気性菌は好気部で、それぞれ死滅・自己分解する。
● 分解に関与する微生物はバクテリア(細菌)のみで、原生動物は不要である。
● 油分は、全て分解され析出することはない。
ジャリッコの働き
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● 固形有機物の分解
ジャリッコ内にとどまり、日単位で流出する。
● 溶解性有機物の分解
水と共に、時間単位で流出する。
流離
自然界で観られる現象を列挙すると以下となる。

水槽に網カゴを置くと、そこにSSが集積する

机の下に多数のゴミがあり、通路にはゴミがない

川の流れに物体を投ずると、流下に伴いその物体は両岸へ移動する。

川で沈水植物の群落中に、浮泥が多数集積しているのが見られる。
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湖、沼、池全体では岸の方が、流速は遅い。
池のアシ原にゴミや浮泥が溜まる。岸辺を見ると、水草のあるところは流速が遅くなる。
これらの現象をまとめると以下のような、原理が導かれる
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物体の左右に流速差があると、その物体には、ゆっくりした回転と移流とが同時に起きる。
これらの運動が連続すると、流速の遅い方へ物体が移動する。
これを”流離”と呼ぶ。
流離とは流速差によって、物質を分離することである。
実施施設の実績
工場排水の処理
| 会社名 | 排水の種類 | 稼動年月 | 排水量 (m3/日) | SS(mg/l) | BOD(mg/l) | 放流先 | ||
| 流入 | 流出 | 流入 | 流出 | |||||
| 呉羽化学 | 化学薬品 | 平成13年6月 | 48,000 | - | - | 60 | 5 | 河川 |
| 静岡日本ハム | ハム製造 | 平成13年12月 | 200 | 800 | 20 | 2,700 | 20 | 水路 |
| 日本畜産 | 惣菜 | 平成14年5月 | 30 | 1,200 | 202 | 1,600 | 190 | 下水道 |
| 阿天坊 | 魚解体 | 平成17年3月 | 20 | 200 | 10 | 200 | 10 | 海 |
| ワタミ | 惣菜 | 平成17年5月 | 150 | 420 | 6 | 1,200 | 5 | 下水道 |
惣菜を加工しているワタミの関西工場では、150立方メートル/月の惣菜製造排水を処理しているが、流入時のBOD(mg/l)1200が流出時5となり下水に放流している。
曝気用のブロワーの電気代のみ年間100万円いるだけで平成17年5月稼動以来、ノークレーム、ノーメンテナンス、ノー人件費となっています。
(電気代 10KW×24時間×365日×10円=876.000円)
*見学希望の方は事務局迄お申し出て下さい。
湖沼の浄化
| 場所 | 実施機関 | 稼動年月 | 対象水量 (m3/日) | 調査年月 | SS | クロロフィルa | ||||
| 原水 (mg/l) | 浄化水 (mg/l) | 除去率 (%) | 原水 (mg/l) | 浄化水 (mg/l) | 除去率 (%) | |||||
| 薬師池 | 町田市 | H4.8~ | 5,000 | H7.8 (稼動後3年) | 48 | 4 | 92 | 106 | 15 | 86 |
| 小貝川注水工 (霞が浦の水) | 水資源開発公団 | H5.7~ | 66,500 | H6.10 (稼動後1年3ヶ月) | 3 | 2 | 33 | 10 | 4 | 60 |
| 野間大池 | 福岡市 | H5.7~ | 3,000 | 15 | 3 | 80 | 14 | 1 | 93 | |
| 手賀沼の流出水 | 利根川下流 工事事務所 | H10.3~ | 259,200 | H8.8~H8.11 | 15 | 3 | 80 | 94 | 13 | 86 |
| 野田市総合公園 水生植物園池 | 野田市 | H7.4~ | 10 | 2 | 80 | 50 | 10 | 80 | ||
| ぽんぽんの池 | 館林市 | 710 | 計画諸元 | 150 | 30 | 80 | ||||
実験結果(ハム製造排水)
●BODの減衰

●SSの減衰

現在使用中の処理施設の内部にジャリッコを設置する事により駆体の大きさを変えずに処理水量を増やす事が出来ます。
工場の増設計画時に非常に有利です。 汚泥処理の費用で短期に償却できます。
実例ビデオ紹介
実例1。焼酎工場 (wmvファイル 13.1MB 2:06)
実例2。ブロイラー工場 (wmvファイル 10.8MB 1:43)