中小企業の資金調達に役立つ金融検査の知識
近畿財務局 理財部 刈谷検査監理官
知ってナットク!
〇金融検査とは?
金融庁は、銀行、信用金庫、信用組合等の金融機関の業務の健全性及び適切性の確保のため、金融検査を行っています。金融検査では、金融機関の法令等遵守態勢や貸出金の返済についてのリスクを含めたリスク管理態勢等を検証し、その問題点を指摘すること等により、金融機関の業務の改善につなげることを目的としています。
リスク管理とは~貸出には契約通りに返済されないリスクが伴います。リスク管理とは、危険や損失が生じる可能性(リスク)をなくすことではなく、リスクの大きさが、経営体力や収益目標に合う水準になるようにコントロールすることです。
〇金融機関が金融検査を理由に、貸出を断ることはありません。
経営状態や将来性の評価が余り高くない企業への貸出は、金融機関にとってリスクが大きくなります。しかし取引先企業の経営改善支援のため貸出を行う、或いはリスクに見合った利益が期待できるため貸出を行う等を行うといった貸出の判断は金融機関が自らの経営方針によって決定すべきことであり、「この企業には貸出を行なってはいけない」などという判断や働きかけを金融検査が行うことはありません。
〇金融検査マニュアルとは?
金融検査マニュアルとは、検査を行う際の具体的なチェツクポイントなどを定めた検査官
のための手引書です。
〇金融機関にしっかりアピールしましょう。
金融機関からの働きかけを待つのではなく、中小企業側においても企業・事業再生などの
意欲を金融機関側に対してアピールし、協力を求めることが必要です。
〇中小企業と大企業は異なる扱い
中小企業の財務状況や貸出状況を大企業と同じように評価せず、中小企業の特性に留意し、
柔軟に判断します。
(中小企業の特性)
・赤字になりやすい
景気の影響を受けやすく、一時的な収益の悪化により赤字になりやすい面がある。
・債務超過になりやすい
自己資本が小さいため、一時的な要因により債務超過に陥りやすいめんがある。
・財務状況の回復に時間が必要
リストラの余地が小さく、黒字化や債務超過解消までに時間がかかることが多い。
・貸出期間が短い
長期の返済が適当な設備投資の資金等についても契約上は短期の貸出とされ、返済期間が来ると再度貸出を行うケースが多い。
〇経営者と企業を一体として判断する
社長の資産と企業の資産は別々ではない?
〇技術力と販売力
将来性を評価するポイントとしての技術力と販売力を見逃してはいけません。
〇経営者と経営努力
努力する経営者を高く評価します。
〇経営改善に向けた取組みを高く評価
経営改善は、計画すること以上に具体的な実践も重要です。