ブラジルの経済と投資(第2回目)進出事例・失敗事例等
OVTA 国際アドバイザー
オガワ、ファクトリーコンサルティング事務所 代表 小川順弘
1、ブラジル国の概況
- 国土~855万Km2世界第5位(南米の47%)日本の約23倍
- 首都~ブラジリア 人工都市 借金の根源
- 気候~国土の大部分は熱帯地区、緯度上は熱帯・亜熱帯・温帯
- 人種~白人56%・混血32%(混血美人ムラータ)・黒人8%・その他4%
- 言語~ポルトガル語(ブラジル語)
- 宗教~カトリック教・教徒は約90%)世界最大のカトリック教国
- 教育~1.初等科 8年 2.中等科 3年 3.大学3~5年義務教育は小学校初等部
- 政治~
1.連邦共和国→23州、3連邦直轄、1連邦区 2.三権分立(米国型) 行政 大統領、任期4年 立法 国会、上下両院制 司法 - 経済~
1.主要産業→農牧(砂糖・オレンジ・コーヒー・大豆) 鉱業(鉄鉱石、他) 製造業(車・家電・他)
2.GDP~一人当たり4,323米ドル
3.経済成長率 2.3%
4.物価上昇率 5.7% ⑤貿易収支 461億ドル
2、ブラジル国の略史
- 1500年 ポルトガル人のカブラルによりブラジルを発見
- 1727年 フランス領「ギアナ」よりコーヒーを移植
- 1807年 ナポレオンの侵攻によりポルトガル王室がブラジルに渡る
- 1815年 ポルトガル植民地から王国になる
- 1822年 ブラジルの独立→独立記念日9月7日
- 1889年 共和制樹立→11月15日
- 1908年 第一回日本人の移民船「笠戸丸」サントス港に到着
- 1960年 リオ・デ・ジャネイロからブラジリアに遷都
- 1964年 カステロ・ブランコ軍事政権樹立
- 1985年 民生移管→サルネイ政権
- 1988年 新憲法公布(10月)
- 1995年 第一期カルドール政権成立(1985年~1995年 ハイパーインフレ時期)
- 1999年 第二期カルドール政権成立
- 2003年 第一期ルーラ政権成立
- 2007年 第二期ルーラ政権成立(1995年~2007年 経済発展期)
3、BRASILのマクロ経済指標
| (単位) | 1982年 | 1987年 | 1994年 | 2000年 | 2006年 | ||
| 1. | GDP成長率 | % | 1.4 | 2.9 | 5.9 | 4.5 | 3.7 |
| 2. | インフレ率 | % | 100 | 366 | 2.124 | 13.8 | 3.1 |
| 3. | 貿易収支 | 億US | 8 | 105 | 105 | △6.9 | 136 |
| 4. | 対外債務残高 | 億US | 832 | 1.150 | 1.483 | 2.154 | 1.725 |
| 5. | 外貨準備高 | 億US | 40 | 37 | 388 | 330 | 855 |
☆ハイパーインフレ原因
- 放漫な財政政策
- 不十分な輸入能力
- 所得配分の不平等
- 債務負担増加
- 過度の政府介入主義
☆ハイパーインフレ時代(1982年~1994年)
失われた10年(経済危機)
☆経済政策
「クルザート計画」(1984年~1987年)
「第二次クルザート計画」(1987年~)
「夏プラン」(1987年~)
1994年に為替レート インフレ抑制策の実施
4、ブラジルの経済力
- 自動車(単位:万台) 1位 日本1.160 2位 米国 1.078 3位 中国 888 4位 ドイツ621 5位 韓国 409 6位 ブラジル 290 7位 フランス 260 *経済産業の要である自動車生産台数が第7位はここ2~3年の経済発展の証であり裾野産業の製造力逞しさが伺える
- コンピューター(単位:万台) 1位 米国 6.400 2位 中国 3.600 3位 日本 1.300 4位 英国 1.120 5位 ブラジル 1.070 *IT産業も着実に成長してきており更なる発展が期待できる。
- 携帯電話(単位:億台) 1位 中国 5.47 2位 米国 2.53 3位インド 2.34 4位 ロシア 5位ブラジル *IT産業の成長と共に情報産業も同様に早いテンポで普及 *他業界ブラジル順位 チョコレート業界 4位=4.10億ton 化粧品業界3位=182億米ドル
- コーヒー ~ 輸出量は世界第1位
- サトウキビ ~ 世界1位砂糖・カイピリーニヤ・エタノール
- トウモロコシ ~ 生産量はアメリカに次ぐ世界第3位
- 大豆 ~ 生産量はアメリカに次ぐ世界第2位
- オレンジ ~生産量は世界第1位
- 牛肉 ~ 生産量は世界第2位、牛の頭数は世界1位
- 豚肉 ~ 生産量世界第2位
- 鶏肉 ~ 生産量世界第2位、日本への輸出増加
- 小型ジェット機 ~ 世界市場の50%近いシェアを持ち世界へ輸出する、エンブラエル社
- 冷蔵庫圧縮機 ~ 世界生産第1位のシコム社
- 石油 ~ 世界第15位、自給率100%
- 天然ガス ~ ブラジル消費量の2倍の埋蔵量
- 鉄鉱石 ~ 鉄鉱石は世界最大の輸出国(リオセド社)
- アルミ ~ ボーキサイト埋蔵量も多く、輸出に貢献
5、経済期待値の高いブラジル
☆50年後のBRICsの“あるべき姿”の期待値
| (2003年現在) | (2050年度) | |
| 1位 アメリカ 2位 日本 3位 ドイツ 4位 イギリス 5位 フランス | 期待値 →→→ | 中国 アメリカ 日本 ブラジル インド |
- ブラジルの実質経済成長率は3~4%で推移すれば第4位の可能性がある。
- エネルギー開発でのエタノール(無尽蔵)が飛躍的に経済の鍵を握っている。(既にブラジルではアルコール車は30年前から実証済み)
- ブラジル経済は政府介入から“経済自由化”の益々の政府改革と制度構築が必須。
(詳しい資料の必要な方は事務局迄)